雷電のトレーニングルーム

トレーニー雷電が時々のハマりについて書く。

ベイビダンダンと私

 面白いですよね、電光超人グリッドマン(特撮版)。

 このSSSS.GRIDMAN(アニメ版)が流行っている最中、持ち前の反骨精神を発揮して、あえてアニメ版ではなく原作である特撮版をココ最近ずっと視聴していた。近頃はアマゾンプライムという便利なものがあり、過去の作品が好きなだけ見られる(期限がある作品が多く、見ようと思ってウォッチリストに保存しておくといつの間にか無料視聴が切れていることが多々ある)。空いた時間でチラチラと見ていたのだが、今日ついに最終回を迎えた。ということで、感想を少し書こうと思う。

 電光超人グリッドマンのあらすじは、

 廃品を使って手作りのパソコン<ジャンク>の立ち上げを試みる翔直人、井上ゆか、馬場一平の仲良し3人組と、同級生で孤独な秀才・藤堂武史。ある日、彼らが住む街・桜が丘の電話回線に、異次元宇宙から脱走してきた奇怪な力を持つ魔王カーンデジファーが侵入。武史の歪んだ性格に目をつけたカーンデジファーは、武史のパソコン内に居座り、武史を操ってコンピューター・ワールドを支配する事で現実世界を征服する作戦を始動させた。そんな中、直人たちの<ジャンク>に、カーンデジファーを追って異次元からやって来た実体を持たないエネルギー状の生命体・ハイパーエージェントが出現する。ハイパーエージェントは一平がCGで作ったヒーロー・グリッドマンの姿と名前をもらい、直人と合体。コンピューター世界でカーンデジファーの放つ怪獣達との戦いに挑む。

アマゾンプライム電光超人グリッドマンのあらすじより引用)

 というもの。家庭用のパソコンがまだ普及していない時代の作品であり、当時の円谷プロの先見の明には舌を巻く。後年のロックマンエグゼコレクターユイなどの作品の走りと言っても過言ではないかもしれない。だが、時代を先取りしすぎてしまったせいか、大ヒット作品……というよりは、知る人ぞ知る名作、といった認識らしい。

 肝心の内容ではあるが、これがなかなかおもしろい。毎回の流れは、藤堂武史が何か嫌な目に会い、怪獣を作成し、魔王カーンデジファーがそれを実体化。コンピュータワールドに送り込み、迂遠な復讐を行う。それを主人公・直人がグリッドマンと合体、一平、ゆかがグリッドマンをサポートし、三人でカーンデジファーの怪獣と戦う……というもの。武史は悪役という立場ではあるが、視聴者としても共感、感情移入しやすい。歩いていたら車にはねられそうになった、ガムを踏んだ、子供にボールをぶつけられたなど、誰もが武史と同じ目に会えば怒り、傷つくだろう。親も友達もいない武史にとっては、カーンデジファーと怪獣たちが唯一の友達である。仲良し三人組であり、友情で困難に立ち向かう直人たちよりも、些細なことで傷つき、怒る、孤独な武史に感情移入しやすいのは、私だけではないはずだ。

 パソコンの知識が曖昧な時代に作成された作品なので、一部、ツッコミどころがある描写はあるが、昔の作品と侮ることなかれ、是非一度見てほしい。

 というわけで、今SSSS.GRIDMANを見ている(手のひら返し)。特撮版グリッドマンを見ていると、ニヤリとできる場面が多々あるので、やはり特撮版を先に見て正解だった。もう少し、グリッドマンワールドに浸っていたい……なので、アニメ版グリッドマンも最終話が近いが、楽しもうと思う。正直な話をすると、宝多六花ちゃんと新条アカネちゃんかわいいです。